2023.4.26 |
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あらためまして「鞍月舎」の “今” をご紹介!
金沢市茨木町に建つ複合アパート「鞍月舎」。旧小学校校舎の木材を利用して建てられた築50年の木造アパートをリノベーションし、2011年に完成。金沢R不動産/E.N.N.としては、企画段階からリノベーション設計・不動産仲介まで担当させていただきました。
もう12年のお付き合いになる「鞍月舎」ですが、最近ニューカマーもいらっしゃって、さらに現在新たな入居者も募集中。12年一回りということで、改めて現在の鞍月舎の様子をご紹介したいと思います!
鞍月舎エントランス部分外観
オープン時に制作した、鞍月舎のイメージ図
「鞍月舎」が佇むのは、金沢21世紀美術館や新竪町商店街にもほど近い茨木町。建物の脇には、ネーミングのもとになっている「鞍月用水」が流れ、表通りから一本入っただけで、ゆったりとした時間が流れています。(市役所や各種美術館、あらゆるショートカットにも茨木町の裏道がアクセス◎。路地裏の個性派スパイスカレー店にもお世話になってます!)
また、表通り(竪町信号〜鱗町信号)には最近アパレルショップやギャラリー・飲食店など、新たなお店も続々と増えていて、新たなカルチャーが生まれつつあります。
アパート脇をさらさらと流れる「鞍月用水」
ネーミングも用水からいただきました
改めて、鞍月舎のあらましを。鞍月舎の計画は、オーナー様からの一本の電話で始まりました。当時すでに築40年だった木造賃貸アパートは、家賃1万円でも入居者が入らなくなってしまっていましたが、旧新竪小学校の校舎の廃材を用いて建てられたという、非常にユニークなストーリーを持っていました。
当時取引中の不動産業者からは「新築アパートへの建て替え」を進められていたそうですが、建物にひとかたならぬ思い入れがあったオーナーは、リノベーションを希望。同時に、ある程度のリスクを算入しても、リノベーションを選択した方が圧倒的にオーナーのメリットは高いことは我々の目には明らかでした。そこで金沢R不動産/E.N.N.が提案したそしてリノベーション案が採用され、今日の鞍月舎に至ります。
2階の一室。通常なら隠してしまう梁もあえて見せ、空間のアクセントに。
共用階段の吹きふけにも梁。アクロバティックな造形にいつも見入ってしまいます
共用階段のステンドグラスと照明
共用部のポスト
エントランスのタイル床
オープン当初から、長年素敵なお店さんにご入居いただいていた鞍月舎。ここ数年でお店の入れ替わりがあり、また次の新たなシーズンが始まろうとしています。そこで今回は現在ご入居いただいているお客様をご紹介。
山村浩之さんと美月さん
鞍月舎の当初から入居してくださっている美容室「hair dresser's MUM.(マム)」さん。山村浩之さんと美月さんのご夫婦で営むお店は、丁寧かつ繊細なカットに定評があり、根強い常連さんが。お店は今年で10周年を迎え、すっかり鞍月舎の顔となってくださっている一軒です。
イギリス英語で「お母さん」を意味する店名は「お客様にとっては母の腕の中にいるような安心感を、そして働いてくれているスタッフには巣立った後もここが“母校”になるように」との想いから。
柔らかな雰囲気と、インダストリアルなインテリアがマッチした店内
「鞍月舎は、まず目の前に用水が流れていたのに魅かれましたね。建物全体の可愛らしい雰囲気も良かったですし、テナントのサイズ感もちょうど良かった。お店のお客様の層も落ち着いた方が多いので、静かなこの立地も、お店に合っていたのだと振り返ってみて思います。(浩之さん)」
また、2019年には、鞍月舎2階に脱毛サロンもオープン。リラックスできるプライベート空間と、都度払いの明瞭会計で安心して通うことができます。女性のお客様には美月さんが施術を担当。ぜひこちらもお気軽にご利用ください。(脱毛サロンのお問い合わせはお電話にて)
リラックスできる脱毛サロンスペース。脱毛器は最先端のSHR方式の「ルミクス-A9」。
≫店舗詳細は「hair dresser's Mum」ホームページにて
https://www.hd-mum.com/
2022年に鞍月舎でオープンした「PEEPS CLUB(ピープス クラブ)」。店主は竪町にあった「STUSSY」で長年経験を積んだ大森陽一郎さん。様々なストリートカルチャーを取り入れたアパレルショップです。
独立を視野に店舗を探していた頃、たまたま散歩中に見つけたのがこの鞍月舎だったそう。
「一目見た時に『いいな』と。用水に面したスペースも気持ちよさそうだったし、立地も理想的。自分の店を出すなら、メインストリートじゃなくて、ちょっと裏手でと考えていたので。あと、共用部の階段を生かした店内のつくりがめちゃめちゃ気に入りました」
店主・大森陽一郎さん
大森さんの背後の壁が共用部の階段がある「お気に入り」の部分
店名にある「PEEP」とは「のぞき見」の意だとか。「僕は小学校の頃からずっとタテマチに通っていて、憧れの店がいくつもあったんです。けど、そういう店ってなんか怖くて入りにくいじゃないですか(笑)。だから当時は店内に入れなくて、窓からのぞいては様子をうかがっていて。でもそれが僕がストリートカルチャーを好きになった原点でもあるんですね」と店主・大森さん。
「みんなにも絶対そういう時期ってあると思う。だから自分が店をやるなら、誰でも気軽に入れるフラットな店にしたいなと」。この日訪れていたお客さんも、大森さんとは年齢が一回り以上離れているそうですが友人のように談笑。「自分にとって、ほんとにいい先輩です」とのレビュー。
鞍月用水を臨むスペースでお客さんと語り合う大森さん
大森さんのオリジナルブランド
北陸ではここにしか置いていないストリートブランドの取り扱いもあり、また大森さんのオリジナルブランド「1/1」もウィットが効いていて素敵です。フラットに訪れられるストリートショップ、ぜひ気軽に大森さんを尋ねてみてください。
≫店舗詳細は「PEEPS CLUB」インスタグラムにて
@peepsclub.inc
※現在満室となりました(2024.3追記)
そんな鞍月舎では現在新たな入居者も募集中。なんと今ならフリーレント2ヵ月付です!また、まだ迷っていて、「まずはこの立地での感触をつかんでみたい」という方にはお試し利用・短期利用も同時募集しています。ポップアップやワークショップなど、ぜひお気軽にお問い合わせください。(時期・使用期間・使用料は相談となります)
2階の5室は住居、事務所、脱毛サロンで利用頂いており現在満室となっています。1階の4室はテナント区画となっており、現在募集中はスペースはこちら。
鞍月舎の西側に3部屋並んだ、向かって左角のテナント。以前はコーヒーの自家焙煎店が入居されていました。
≫物件詳細はこちら
1階の真ん中の区画(B号室)は着物屋さんがこれまで使用されており、居抜きとなっています。そのままで使える状態なので、空間を生かして物販店やアパレル店、またイートイン付きのお菓子屋さんなど、様々な用途に対応可能です。もちろん内装変更も可です。
≫物件詳細はこちら
2010年に企画設計からたずさわり、ハード(建物設計)とソフト(賃貸運営)を総合したプロジェクトリノベーションによって、どんな素敵なコトが起こるのだろうかと期待していたあの頃から、はや12年。
様々な人との出会いや別れがあり、それを経た年輪が、ここ鞍月舎には刻まれています。
12年一回り。新たな12年に向けた鞍月舎を今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
鞍月舎
住所:石川県金沢市茨木町56-3
【鞍月舎へのお問い合わせ】
有限会社E.N.N./金沢R不動産 : 076-263-1363